ファスティングは食べ物を断つことによって、消化などから内臓器官を休めるという目的があります。固形物を食べると、その目的が果たせなくなるため、原則として固形物は控えましょう。
摂ってよいものは、飲み物だけです。では、どのような飲み物が適切なのかを紹介します。
酵素ドリンクとは、生の野菜や果物などを発酵し、熟成させて作られたドリンクです。ほかにも海藻類やキノコ類、穀類、豆類などで作られた酵素ドリンクもあり、さまざまな味や種類のものが販売されています。
ただし、一部の酵素ドリンクには飲みやすくするための甘味料など、添加物が入っていることもあるため、成分表をよく見て添加物の入ったものは避けましょう。
コールドプレスジュースとも言い、素材に熱を加えない生のまま、強い圧力をかけて素材の水分を搾りだしたジュースのことです。素材の水分のみなので、生きた栄養を大量に一度に摂ることができ、圧力をかけているため、不溶性の繊維質も分解して液体の状態で体内に取り入れることができます。
新鮮な野菜や果物を、水や牛乳などを加え、ジューサーで細かく砕いてブレンドしたものです。素材を丸ごと摂れるので、不溶性の繊維質も併せた豊富な食物繊維を摂ることができます。ファスティング中に不溶性の繊維質を摂ると、固形物を食べた時と同様にエネルギーを使いますが、食物繊維には腸内環境を整えるメリットもあるのでファスティング中でも飲んで大丈夫です。
お茶にはカロリーが含まれていないことから、ティーパックや茶葉を使って淹れたお茶はファスティングにも適しています。ただし注意したいのが、市販のお茶。中には砂糖が多く含まれているアイスティーなどは選ばないようにしましょう。お茶を飲むときには自分で淹れたものや、砂糖や牛乳などを加えていないものを選ぶようにしてください。
また、お茶にはカフェインが含まれるものもありますので、できるだけカフェインが少ないお茶を選択するとより良いでしょう。
水にもカロリーが含まれませんので、水分補給に適した飲み物といえるでしょう。お腹を満たして空腹になることを予防することもできます。どうしてもフレーバー付きのものが良い、という場合には、レモンやライムの絞り汁を加えるのもおすすめです。
また、空腹を満たすという意味では炭酸水を取り入れるという方法もあります。この場合にも甘みが加えられていない炭酸水を選ぶようにしてください。また、炭酸水を少しだけ摂取した場合、胃が刺激されて食欲が増進されてしまいますので、1回に飲む量については注意する必要があります。
ファスティング期間中に固形物は一切口にしません。水分は1日2ℓ程度飲み、食事の代わりに酵素ドリンクやコールドジュースを飲みます。
お腹が空いた場合には、グリーンスムージーを飲むと良いでしょう。
液体なら何でもよい訳ではなく、ファスティング中のアルコールは原則禁止です。ファスティング中は胃の中が空っぽなので、そこにアルコールが入ってくると、胃壁が刺激されて胃を傷める原因に。また肝臓にも負担をかけるため、悪酔いもしやすくなります。
ファスティング中には牛乳や豆乳は避けたほうが良い飲み物とされています。例えば牛乳には動物性脂肪が含まれており、胃腸に負担をかけてしまうためです。さらに牛乳は以外とカロリーが高いこと、さらに牛乳は体を冷やす飲み物であるとされていうといった点も、避けたほうが良いとされている理由です。
体に良いというイメージのある牛乳や豆乳ですが、ファスティング中は控えるようにして、ファスティングが終わってから飲むようにしましょう。
清涼飲料水は、厳密には「乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料」と定義されていますので、非常に多くの飲み物が含まれます。
清涼飲料水の中には、非常に多くの糖分が含まれているものもあります。ファスティング中は、このような甘い清涼飲料水は控えることが必要です。特にダイエット効果を期待してファスティングを行う場合には避けた方が無難な飲み物といえます。
ファスティングに入る前の数日間を準備期間にし、体をファスティングに慣らしておくと、スムーズにファスティングをスタートできるでしょう。
準備期間に食べてもよいのは、お米、野菜、豆類です。消化の良いものを心がけ、慣れてきたらおかゆと具なし味噌汁などにしましょう。前日からスムージーなどを食事におきかえても大丈夫です。
一方で準備期間に食べない方がよいのは、肉や魚、乳製品です。特にハムやウインナー、インスタント食品などの加工食品、パンやパスタなどの小麦製品も控えることをおすすめします。
ファスティングが終わったからと言って、急に普通の食事に戻すと胃腸に大きな負担がかかってしまいます。むしろ、ファスティング期間より回復期間が大事という認識で、徐々に通常食に戻すようにしましょう。
最初はおかゆや具なしスープなどからはじめ、豆類・ゴマ・海藻類・野菜・キノコ類・いも類をバランス良く摂りましょう。
回復期間の2日程度は、肉や魚といった動物性食品は避けましょう。これらは消化にエネルギーを使うため、しばらく休んでいた胃腸に負担をかけてしまいます。
ファスティング中はどうしてもお腹が空きます。食べてはいけないと思うほど、食べ物のことを考えてしまうので、気を紛らわすためにも身体を動かしてみましょう。
ただし、ファスティング中のハードな運動は、さらにお腹が空いたり貧血になるリスクもあるため、ストレッチや散歩などの軽い運動がおすすめです。
お水を飲んだり、酵素ドリンクを飲んだりしても、食欲が抑えられないときには、低カロリーのものを食べましょう。無糖・無脂肪のヨーグルトや、ナッツ類、梅干しなどがおすすめです。
ファスティング中に食べてもよいもの・ダメなものの判断は、ファスティング中に身体で起こっていることを考えるとよく理解できます。
せっかくのファスティングが台無しにならないよう、特に摂ってはダメなものに気をつけて、ゆったりと過ごしましょう。
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