こちらのページでは、ファスティングよりも気軽に行える「プチファスティング(プチ断食)」で期待できる効果や注意点を紹介しています。初めてファスティングに挑戦したいと考えている方や、ファスティングが続けられるか自信がない、という場合には、まずプチファスティングからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
現代人は食べ過ぎの傾向があり、消化器官(胃や腸など)はオーバーワークの状態にあるといわれています。胃腸は消化や吸収などを行う大切な期間。食べ物を摂取している限り、胃腸は休む暇がありませんが、プチファスティングを行っている間は、胃や腸を休めてあげることができます。
このことにより、消化器官が本来の働きを取り戻して消化能力や吸収力などを高められます。
胃腸の消化能力が落ちていたり、ぜん動運動があまり起こらなくなっていると便秘につながるとされています。これは、普段の生活で食事を摂り過ぎており、胃腸への負担が大きくなっていることも原因のひとつと考えられています。
プチファスティングを行って胃腸を休めてあげると、前述の通り消化能力が高まって便通も良くなるとされています。さらに、空腹になると腸のぜん動運動を促す働きを持つ酵素が出ることにより、便秘の解消につながると考えられます。
プチファスティングを行うことによって便秘が改善されると、体内にある毒素もスムーズに排出できるようになります。
便秘の状態で腸内に便を溜め込んでしまうと、腸内に有害な物質が発生して吹き出物に繋がったりするなど、肌悩みが増えてしまうと考えられています。ちなみに、体内の老廃物の8〜9割は便によって排出されるともいわれています。
以上から、美肌づくりのためには腸内環境を整えてあげることが非常に重要。プチファスティングを行って胃腸の働きを良くして便秘が改善されると、肌の調子も改善されることが期待できます。
人間の免疫力は、白血球の一種であるリンパ球が大きく関係しています。このリンパ球の7〜9割が小腸に存在しているといわれていますので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるためにも大切なポイントといえるでしょう。
プチファスティングを行うことによって腸内環境を整えられます。するとリンパ球の働きも良くなり、免疫力のアップも期待できるのです。
一般的に、私たちの体は1日に平均1.5〜2リットルの水分を補給する必要があるといわれています。これは、呼吸や食品の消化、汗によって失われる水分を補給するため。ただし、この水分は飲み物で補給する以外にも食事からも水分補給を行っています。
プチファスティングをする場合には、食事量がいつもより減るために食事から摂取する水分が減ることになります。あまり水分補給をしないと代謝が落ちたり老廃物がたまりやすくなってしまう、ということが考えられるため、意識的な水分補給が必要になるのです。ただし、水分補給をする際には一気に飲むのではなく、こまめな補給を意識しましょう。
プチファスティングを行うときには、自分の体調と相談することが必要です。例えば風邪気味の時、体調がすぐれないとき、また過労やストレスが溜まっている時などは控えるようにしましょう。体調が悪いときに無理してファスティングを行ってしまうと、さらに体調悪化を招く可能性があるためです。
また、女性の場合は生理中・妊娠中などにもプチファスティングは控えましょう。
プチファスティング中は食事量が減ることから手足などに冷えを感じやすくなります。もともと冷えを感じやすい人は特に手足が冷え過ぎてしまわないよう、ネックウォーマーやレッグウォーマー、ハンドウォーマー、腹巻きやカイロなどをうまく使って体をあたためながらプチファスティングを行っていくことがおすすめです。
他にも、足浴や手浴を行って手足をあたためてあげると血流が促されるため、冷えが改善されるでしょう。
プチファスティングを行ったときに期待できる効果と注意点を紹介してきました。
さまざまなメリットがあるプチファスティングですが、独自で行う際には無理をしないという点が重要です。また、自分ひとりだと途中で挫折してしまうという方は仲間と一緒にファスティングをしたり、トレーナーを頼るのもひとつの方法。ぜひ自分に合ったやり方を探して、ファスティングを行ってみてください。