なぜファスティングをすることで、むくみ解消の効果が期待できるのか、その理由と注意点について紹介します。
むくみとは医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、、体内の余分な水分が体組織にたまってしまうことで血液やリンパ液の流れが悪くなり、体の水分の割合が増加して皮膚の下に溜まっている状態を言います。
むくみの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
むくみを放置すると、血液の循環不良や身体の機能低下につながる恐れがあります。放置をせず、専門家の診断やセルフケアをして解消できるように努めましょう。
そもそも体がむくんでしまうのは、細胞内に余分な水分が溜まってしまうからです。
本来であれば余分な水分はリンパから血管に運ばれた後、腎臓で尿になって体外に排出されます。けれども何らかの原因でリンパや血液の流れが悪くなったり排出が妨げられたりすると、細胞内で滞ってむくみになるのです。
余分な水分が溜まってしまうのは睡眠不足や運動不足、ストレスや冷えなどがあります。塩分の摂り過ぎもまた、体内の水分量を増やしてしまいます。血中の悪玉コレステロールや中性脂肪の量が多くなると、血液はドロドロになって流れが悪くなります。
ファスティングを行うことで過剰な塩分を排出できれば、溜め込んでいた水分は不要になります。また、悪玉コレステロールや中性脂肪が減少すれば血流もスムーズになるでしょう。
上記の通り、むくみが解消されることで、血液やリンパ液の流れがよくなり身体の代謝が促進されます。
その結果、腰痛や肩こり、冷え性などの症状の緩和、また、老廃物が排出されやすくなることで、身体のラインが引き締まり、美しいボディラインになることも期待できます。
むくみ解消のためファスティングをしている最中に、むくんでしまうケースがあります。これは、あんまや鍼など主に東洋医学で使われる言葉で「治療中に起こったある不調が実は体調好転の兆しである」という考え方です。
ファスティングによって血流が促進され、排出機能が活発になると、リンパや血液の中は体内に蓄積されていた老廃物や毒素でいっぱいになります。
これらが血管を通って全身をめぐるため、一時的に細胞や臓器が不調になるのです。むくんでしまうのもその一つ。こうした反応は、老廃物や毒素が排出されて血液が新たに入れ替われば解消されるでしょう。
ファスティング前に外食やコンビニ食が続いていたり、血流が悪かったり、便秘がちだったりするほどこの反応が強く出る傾向があります。体に良くないものをたくさん取り込んでいるのに排出がうまくいってないのですから当然かもしれません。
放置すれば自然に収まりますが、水を多く飲むのはもちろん、入浴やストレッチ、マッサージなどで体のめぐりを良くすると早くむくみが解消されるでしょう。
ただしファスティングが終わった、または中止したのにむくみが改善されない場合は、病気など別の原因が考えられるので、必ず病院で診てもらいましょう。
このように、ファスティングはむくみ解消の効果が期待できます。リンパや血液の流れが良くなって、むくみの原因となる老廃物や余分な水分を排出しやすくなるからです。
ファスティングをしていると、むくみに限らずさまざまな悩みが出てきます。不安を感じながらの実践はメンタルに良くありません。一人でやる事に不安がある方は、サポート付きのファスティングプログラムを利用しましょう。ファスティングに詳しいトレーナーが、親身になって相談に乗ってくれますよ。