ファスティングの中には、夜の食事を抜く「夜だけファスティング」という方法もあります。この記事では、夜だけファスティングを行うメリットとデメリットについて紹介していきます。ファスティングに挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
夜だけファスティングの大きなメリットは「摂取カロリーの大幅カット」という点です。
人によって異なりますが、夜の食事は1日の中で高カロリーとなってしまう傾向があり、およそ700〜1000kcalのカロリーを摂取することが多いといわれています。夕食を抜くとこの分のカロリーをカットできます。
ダイエットの基本は「摂取カロリーより消費カロリーを多くする」ことであり、高カロリーになることが多い夕食を抜くと、摂取カロリーを大幅にカットできます。
また、1日のうちで摂取カロリーが脂肪に変わりやすいのは夜であるといわれています。どうしても夜は活動量が少なくなるために消費カロリーが少なくなりますし、体が「蓄積モード」に。遅い時間に高カロリーな夕食を食べてしまうと、それだけ脂肪として蓄えられやすい、ということになります。
以上から、蓄積モードとなる時間に食事を抜くことによって脂肪の蓄積を抑えられる、と考えられているのです。
夕食を抜くと、胃腸を休められるという点もメリットのひとつとされています。現代人の食生活は1日3食、さらに脂っぽい食事やアルコールを摂取することで、胃や腸に負担をかけ続けているといわれています。
夜だけファスティングを行うと、前の食事を摂ってから翌日の朝まで食事を摂らない時間が作れるため、その時間には胃腸を休められます。胃腸を休めることによって、体内の毒素や老廃物を排出する機能を回復させられると考えられており、肌の調子や便秘などが改善できるとされています。
夕飯づくりが負担になっている方にとっては、「夕飯を作る必要がなく、自分の時間が増える」というのは非常に大きなメリットとして感じられる場合もあるでしょう。毎日夕飯作りに費やしていた時間が丸々空くことになりますので、自分の時間を増やせます。趣味の時間に当てたり、のんびり過ごす時間に当てられるという点は、忙しい現代人にとって非常に魅力に感じられるのではないでしょうか。
また、夜だけファスティングを行うと、節約につながることもあるでしょう。
特に毎日の夕食を外食や外で何かを買って済ませていた人にとっては、その分のお金が浮きます。また、自炊をしていた人も、夕食の分の材料費を他の食事に回したり、といったことも可能です。
夜だけファスティングを行うと、単純に食事量が減ることになります。そのため、エネルギーや栄養素が足りていない状況になり、体調を崩しやすくなる可能性がある点がデメリットです。
こういった状況を防ぐためには、ほかの食事でしっかりと栄養を摂る、また体調不良を感じている時には無理にファスティングを行わない、体調と相談しながらファスティングを行っていくことが大切です。
夜だけファスティングを行う、ということは夕食を食べないといという状態なので、人によっては大きなストレスを感じる場合もあるでしょう。特に、これまで夕食に楽しみを感じていた人は、その食事が摂れないことでイライラしてしまうかもしれません。
このようにストレスを溜めてしまうと、その反動で満足感を感じるまで食べ続けてしまう、というケースも。こうなるとリバウンドに繋がってしまうため、せっかくファステイングをしても意味がない、ということになってしまいます。
ストレスはダイエットの大敵。ダイエットを行いたい時には、できるだけストレスを溜めない方法の選択が大切なのです。
上記で紹介した通り、ストレスが溜まってしまうと、オレキシンと呼ばれる成分が分泌されます。このオレキシンが分泌されると、交感神経が活発になって不眠となってしまったり、自律神経が乱れて睡眠異常の症状が出る場合があると考えられています。すなわち、無理に夕食を抜いてストレスを溜めてしまうと、睡眠の質が悪くなる可能性があるのです。
睡眠障害を放っておくと、単に夜に寝られず昼間に眠くなってしまうばかりか、生活習慣病やうつ病などに繋がることがあるともいわれています。ダイエットをしようと無理をしすぎると、体に大きな影響を与える場合もありますので、無理は禁物です。
こちらの記事では、夜だけファスティングについて紹介してきました。
夜だけファスティングは、メリットも多い反面、デメリットも多いといった面もあります。このことから、正しくメリットを享受するためにもプロから指導を受けながらファスティングを続けていくことがおすすめといえます。
夜だけファスティングを成功させる3つのコツ
無理なくファスティングを行うためにも、正しいやり方を学びながら続けていきましょう。
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